ホームレスな御曹司…!?

「ちょいドライブ。まだ離さない」


「え?」


「つーか、オレが離れらんない」


暗い車内の近文さんの顔が少し…赤く見えた。


「ハイ…」


あたしは黙って助手席に座り、手元に目線を落としたまま、さっきの唇の感触を思い出したくて目を閉じた。


近文さんと交わしたくちづけを夢の中に閉じこめたくて。


あたしはそのまま眠りに落ちた───………。