「落ち着いてきてる。もう、大丈夫よ。」
「ん、ありがと。先生。」
さっきまで息が苦しそうに呼吸してたのに、今はもう落ち着いて、スースーと規則正しい寝息をたてて、眠っている。
先生は、ただの貧血だって言ってたけど…。
これは、貧血じゃない。
先生も葵も何かを隠してる。
「藍沢…君…?」
「起きた?」
「運んでくれたの?ありがとう。」
まだ、苦しそうに言う葵。
「礼なんていいんだから、さっさと寝ろ。」
「うん。ありがと…。あの…。」
「なに。」
「怒ってる?」
「…怒ってない。」
いや、ほんとは少しだけ。



