「あ、葵!昨日の事なんだけど!」
「大丈夫。誰にも言わないよ。」
「え、マジ?」
うん。マジだよ。藍沢くん。
でも、ちょっと卑怯な事していいかな。
喜んでるトコ悪いけど。
「マジ…なんだけどね。」
「うん。何?」
目がキラキラ輝いてるよ。子供みたい。
「言いたい事あるの。」
そう。あたしが来たのはこの目的。
藍沢くんには悪いんだけどね、はっきり言ってチクるチクらないなんてあたしには、どうでもいい事なんだ。
今のこのチャンスは滅多にないし。
自己中だけど、ゴメンね?
「あたしね、藍沢くんの事ね。好きなの。」



