今、キミに伝えたいコト



「ごめんなさい‼」

「てめえ、さっきからふざけやがって。」

ひい‼
だから、ごめんなさいって言ったじゃん!
って言いたいところだけど言ったら確実に殺されるな、俺。

「ほら、さっさと行けよ。」

「はい‼」

俺は、敬礼して'葵'のところに行った。

葵は、本を読んでいるところだった。
その姿は、すごく様になっていて、思わず見惚れてしまった。
葵は、どちらかというと目立つ分類じゃなくて、静かな分類にはいるとおもう。
かおは、普通に可愛い。
あまり、喋った事はないけど、俺のイメージでは清楚な感じがする。

「あの…、何か用ですか。」

コロンとした乾いた声が聞こえた。
そこで、俺は、我にかえった。

「ハッ!あのさ、ちょっと話があるんだけどいいかな?」

「別にいいですよ。あの、昨日の事ですよね。」

さ、察しが鋭いようで。

「ああ。今日の昼休み、東塔の空き教室に来てくれない。」

「うん。分かったよ。」

葵、ずっと無表情だな。
せっかく綺麗な顔してんのに。
もったいねえ。