「それ、やばくね?」 「そうなんだよ。もし、学校に知られたら…。」 俺は、ゾッとした。 俺達の高校は、厳しい。 喧嘩の事が学校に知られたら、俺は退学せざるを得なくなる。 そんな事になったら、母さんを助けるどころか迷惑をかける事になってしまう。 ちなみに喧嘩の事は母さんは、知らない。 いつも 「なんか最近不良が減ったのよね。なんでかしら。」 って、言ってるぐらいだし。 「口止めしたらいいじゃん。」 「は?」