もう授業か…
このまま教室に帰ったら、みんなびっくりするだろうな。
どうしよう。
もういいや。
考えるのもめんどくさい。
帰ろう。
廊下には先生も誰もいなくて、ビショビショだったけど
誰にも気づかれずに家に帰れた。
ドサッ
服を着替えて、ベッドにもぐりこむ。
『お前が一生懸命してるの見ると吐き気がする』
あの言葉が何度も何度も頭の中をまわる。
あたしは今まで何でも一生懸命、みんなのために動く事が
いいことだと思っていた。
だけど、それは違うんだ。
一生懸命しちゃいけないんだ。
あたしはその日からすべてに対して気力がなくなってしまった。

