次の日、教室に入って教科書をしまおうとした。
ガサガサ…
奥まで教科書が入らない。
何かつっかかってる。
手をつっこんで取り出すと、
グシャグシャにされた紙が何枚も入っていた。
1枚1枚、ひろげると
『いい子っぶってんじゃねーよ』
『まじきもい』
『死ね、消えろ』
『お前なんか死ねばいいのに』
あたしはその紙をまた丸めて、かばんにしまった。
クラスの誰にも見られていないか
あたりをきょろきょろ見回す。
『学級委員は早めに来て、窓開け、電気、頼みましたよ』
先生の言う事を聞いていてよかったと思った。

