「大嫌いだよ」




嘘つき。

君に、本当の事なんて言えたことない。
寧ろ、嘘しか付けないの。


見開いて、アタシを映すその瞳は、
細くなって、寂しげに笑った。



「そっか」



突如訪れたのは、激しい波みたいに打ち寄せた、
罪悪感。



…なんでよ。