「何って、車だよ。そうだ、龍斗にも一台やろうな。」 「要りませんよ!」 龍斗は、車に寄ってフロントを蹴飛ばした。 「龍斗!!」 秘書は、青年を一喝する。 「鉄クズ。」 龍斗は、言い捨てて去って行く。 「申し訳ありません。」 秘書は、社長に頭を下げて青年の後を追う。 ※ 陽が程よく差し込む花と蝶の楽園に見える温室で管理者の少女がブーケを作っていた。 「は~い、撫子。」 「ありがとう、パープル。」