「析斗、そろそろ行かないと召集に遅れる!」 「えっ、ヤバイ!」 慌てて拓斗の手を掴む。 「析斗!」 「行くぞ、遅れたらまた煩く言われる!」 析斗は、腕を引っ張ったままアーチの坂道を駆け降りる。 しばらく行くと大きな学園の庭園の道入る。 ※ ビル風に同じ会社の旗が煽られている。 ビルの森で一際目立つビルがある。世界でも5本の指に入る企業・橘グループの本社だ。 ビルの中で何故目立つかと言うとツタが絡まっていて所々に花が咲いていた。