「迎えに参りましてよ。」 少女は、にっこり笑って答える。 「解った。」 青年は、答えて少女の手を握り一緒に歩き出す。 ※ ※ 「きゃぁぁぁっ!!」 「月叶っ!!」 幼い娘の叫び声に父親は、駆け付けた。そこには、娘を抱き上げ自分を睨む男が居た。 「お前……」 【前月守護か…我は、消えぬ。】 男は、告げると少女の胸に手を当てる。少女は、気絶していた。 「やめろ…その子を目覚めさせるな。」 父親は、男に訴える。