青年は、婚約者の返答に苦笑してソファーから立った。 「あーはいはい。森、唯依。俺達先に行くから遅れず来いよ。」 青年は、2人の居る部屋に声をかけて婚約者を引っ張った。 「ちょっと、翔琉!」 「いいから、行くぞ。2人の事は、2人の問題だ。」 腕を引いて家を出た。 「森ちゃん…」 「解ってる。麗華も心配してるから…行こうか?」 恋人は、少女の髪を撫でて笑いかける。 「うん。」 唯依は、恋人の手を取って笑い返す。2人は、家を出た。