昔の美しさとは程遠い 白く長い髪を垂らして ギョロリと睨む 白肌の少女はたずねた 「私のリスはどこ?」 「そこの暖炉に放り込んでやった」 白髪の老婆が しわがれ声のしわくちゃ顔で 意地悪く ───── 辺りが闇につかる頃 自由を求めていたリスを手に 「大嫌いだ 消えちまいな」 ガリガリの指 噛み 自由を手にしたリスは 森の奥へ 奥へ 姿 消した