彼を見るのをやめて、
私は料理へと再開した。

今はシチューとハンバーグを作っている。

…美味しくなかったらどうしよう。

そうおもって、味見をしようとした。


指を鍋に入れようとしたとき…―


「なにやってんの?」

そういって腕をつかまれた。

「え。悠太。いつの間に」

「悠太じゃないだろ?」

「…はい。ご主人様。いつの間に
 こちらへ来たのですか。」