恋愛なんて楽しくなくちゃ!

疲れる…

何でこんなにもキツいんだろう?年のせい?

いやいや、まて待て。

私は現在、高校二年生。一番若さ溢れる青春真っ盛りのハズだ。

いくら今日の授業がすべて終わって、うきうき放課後の時間とはいえ、今日は体育もなかったし、そこまで苦手な教科もなかったから、精神的には楽なはず。

なのにこんなにも疲れ果てている。

まぁ、小学生の頃から本が大好きで、将来は図書館の司書になるのが密かな夢だったりする私には、人並みの体力があるかと聞かれれば微妙だったりもするけど。

それでもこんなにもキツイなんてことは、体育祭以外には考えられない。

そもそも、このキツさは今日だけじゃない。

ここんとこ連日のことだ。

原因は、明白。

「先輩、見つけましたよ。」

「……ッッ、キャァ!」

人間って、ビックリし過ぎると声がうまく出せないってことも、最近知りました。

「そろそろ覚悟して?」

「い、い…やだ。」

ジリジリと追い込まれてるのが分かった。

だって背中には冷たい壁の感触。

「逃げても無駄だって、いい加減学習したら?」

「うぅ、うるさい…」

これでも後輩か?ってぐらい横柄な態度。150㎝しかない私をほぼ真上から見下ろしている。噂では185㎝だとかなんとか。
更に、色素の薄い肌やサラサラのブラウンの髪、グレーがかった瞳はおじいさん譲り。つまり、生粋の日本人ではないらしい…という、噂。

噂をあげればきりがない。だけど、彼に関して言えば噂だけじゃなくって。

全国統一模試で常にトップレベルの成績だとか、所属している陸上部の短距離では大会記録保持者だとか、自分の高校はもとより、他校にまでファンクラブがあるだとか。

これらは全部、現実だったりする。

じゃぁなぜ、そんな彼と私が関わることになってるのか?

県下でも有数の進学校とはいえ、成績は中の中。運動もかろうじて居残りしながら成績をつけてもらってるレベル。
しいていえば、身長が学校一低い。

こんな私との接点はどこ!?

「先輩、もう後がないですよ?」

「……ッ」

ヤバい!追い込まれた!

冷たい壁までが私を追い詰めてる。