東櫻の華



「屋上まで来て何するんだよ…―――っう!」


ガシャン、
とフェンスに放られて痛みでちょっとだけ声が洩れる。



そんなあたしを追い詰めるように、樹は右手をフェンスについて左手はあたしの顎を軽く掴む。



「…何のマネだ」



キッと樹を睨むと、樹はフッと小さく笑った。





「お前、女だろ」