ー出会いー

「えっと、あのー、長瀬ー・・・。」

「瑠華！！！！！！！行くわよ！！あのこの子を助けてくれてありがとっ！じゃあ急いでるんで！！！」

そう言ってあたしを引っ張って教室に駆け込んだ。

「もー、何？蘭ちゃん、どうしたの？」

ワタワタしてる蘭ちゃんを見て言った

「いい？落ち着いて聞くのよ？」

え？落ち着く？フゥー

「あの人が”王子様”なの！」

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シーン　　　

と沈黙が流れた。


「へっ？」
自分でも思ったより間抜けな声が出た。


「だからぁー！あの人が”王子様”！！！！！」




「えええええええええええええええええええええええええええ！！！！！！！！！」


確かに、すごくかっこよかった、うん


「分かった？」

蘭ちゃんの声も聞こえなくなってきた・・・・・・。

えー、ふわふわの茶髪に薄い唇にニキビなんて無縁な白い肌に少し茶色がかかった髪のせいでハーフっぽく見え、白く輝いた歯にクリックりの二重の目・・・・・・、どこの国の王子様かな？って思うほどかっこよくって・・・。


ポワワワーン


ペシっ！

「痛たた、蘭ちゃんー！ひどいよぉ！」

「久しぶりにトリップしてたわよ！」

え？あ・・・・・・・、あははは。ホントだぁ

「まったくーもしや・・・・・、惚れた？？？」

・　・　・　・　・　・　・　・

「んなわけないでしょ！」