ー翌日ー
「ふぁぁぁ、行って来まーす」
誰もいない家に返ってこない返事に挨拶をする。
「おはよー!!!」
「あ、おはよー」
「何?元気ないわね、どうしたの??」
あー、さすが親友見抜かれてる・・・。
「あ・・・!もしかして”あの夢”?」
「う・・・・・・・・うん」
そう記憶がないのに事故でトラックがあたしに向かって走ってくる、そう事故の様子が
何回も何回もスローモーシォンで夢に出てくる、まるであたしもひかれる様に・・・・。
「でも!大丈夫!慣れてるからね!」
そう言って強がり微笑んだ、高校生なのに心配かけちゃダメだよね?
「無理しちゃダメだよ?瑠華、作り笑いはあたしには通用しないからね?分かった?でも今は見逃してあげる、今日だけよ?また同じことあったら言いなさいよ!!」
うん・・・、なんでも言える親友っていいな。
ありがとう、蘭ちゃん・・・。
「うん!!」
そして最高の笑顔を蘭ちゃんに見せた。
ドンっ!
痛!! なんでいつもこうなんだろー
「あ、すみません大丈夫?」
そう言って手を差し伸べてくれた。
「あ・・・、すみません大丈夫です・・・・。」
「あ、そう?ごめんね」
ふと見上げたらとっても美男子だった・・・・・・・・・。
しかも顔近い!!!!!!!! あれこの子どっかで・・・・・。
その男の子もジーッと見てきたので
「あのーそろそろ手離してくれませんか?」
と顔を下に向けそう言った。
「あ、ごめんね。キミ名前は?」
え?なんでだろ?
