「あいつか・・・・・・、瑠華、この学園の王子様と呼ばれている人が廊下を通り過ぎただけよ、ホントに大丈夫？」

「う・・・うん、でもさすがだね！蘭ちゃん情報屋だけはある！」

少し頬を赤くし

「違うわよ、もうそれは昔よむーかーしっ！」

そう、中学の頃いろいろな情報を知っていてみんなから言われていたあだ名は

”情報屋の蘭”

だった。

「あ！そうだ、さっきなんて言おうとしたの？」

「あぁ、もう言わなくていい件だから教室へ行かない？」

ちょっと蘭ちゃんは苦い顔をして言った。

それ以上聞けなくなったから素直に教室へと向かった。

「あー！なんか知ってる子ばっかりー」

「げっ！」

と変な声を出す蘭ちゃん。

「どうしたの？」

そうあたしが聞くと・・・・・・・・・。

「健太じゃん、最悪しかも隣だしー」

と言う蘭ちゃん、そう健太くんとは蘭ちゃんの幼馴染の健太くん、フルネームで飯塚健太

蘭ちゃんが小さい頃から好きらしい・・・。

でも蘭ちゃんは自分のことになると鈍いからそんなことは一切しらない・・・。

「蘭！？やったじゃん！俺たち何かと縁があるなぁー」

「きゃー！近寄らないで！気持ち悪いわ！半径10メートル離れて！！」

と真面目な顔でいう蘭ちゃん・・・・。それは言いすぎなんじゃ・・・・。

「あ！そうだ！瑠華、席はあたしの後ろよ、何かあったら声かけてね」

そう言って微笑む蘭ちゃん、ちょっとー男子の皆さん顔真っ赤だし、１部鼻血出てますー

「う・・・うん」

あたしも微笑む

「コラッ！無防備に笑わない！」

えぇ？？どうゆうこと？？

「え？」

「『え？』じゃないわよ！あんたが微笑んでも男子が可哀想でしょ！少しは休ませる！」

と訳の分からないとこを言ってる蘭ちゃんに苦笑する。

「まっ、席が近くてよかった、あんたの隣は？」

えーまだ来てないよぉ。

「まだみたい・・・・。」