ヨーロピアン・ナイト




カトレアはゾッとした。




国の政治を担っている身で、忙しいと言えばそうなのだが、やっぱりカトレアは王女様という立場である。

だから、今までこうした危機にさらされたことは、まずなかったのだ。



それなのにーーーー…...............。



「くっ.......。なんてコトだ.......」

カトレアはその場にしゃがみこんだ。


どうすればいいのだろう。




今、何をすれば全てが丸く収まるのだろう。