ヨーロピアン・ナイト


「どうした?一体何が起こっているのだ?」

と、カトレアは執事たちに問いかける。

それから続けてカトレアは、

「そもそも、王宮の警備や監視はお前たち執事の仕事ではないだろう?兵士たちはどうなっているのだ?」

と、執事たちに厳しい視線を向けた。

「はっ、大変申し訳ありません、王女様。」

執事の1人が深々と頭を下げる。かなり顔が青ざめているようだ。

「王女様、今大変なことが起こっております…。」

「だから、具体的に何が起こっているのだ?」

「はい........では、申し上げます…。」

執事は汗を額に浮かべながら、冷静な感じを装おって、静かな声で云った。


「どうやらーーー.....、国民の反発がおこっているらしいのです…。」



「国民の反発だと?」

「その通りでございます。多分、この国の重い税に耐えきれなくなった国民たちが、起こしているモノだと考えられます。........えぇっと、今のところ、王宮中の一階の窓、それから、中庭の別居は全壊いたしました........。」

「なっ........!! お前、冗談はやめぬか!」

「王女様のお気持ちも分かりますが、事実ですのでーーー......。」

執事は言いにくそうである。

「ーーー、そっ、それなら、何故兵士たちは食い止めないのだっっ!」

「それがーーーー........兵士たちの手に終えないほどの状況なのです…。」