2人でぶつぶつ言っていると、またもや、先ほどと似た派手な音が聞こえた。
「いやああああああああ!!!!!」
貴婦人たちや、召し使いたちが叫び声をあげる。
「ああっっ!!!!!!!!」
冷静なカトレアも、叫んでしまった。
ーーーーーそれもそのはずだ。
なにしろ、カトレアたちがいる部屋のガラス張りの窓から大きな石が投げ込まれたのだから。
ガラス張りの立派な窓は、もちろん惨たらしい姿に変わった。
ガラスが割れ、その破片が広い範囲にちらばる。
カトレアは、その生々しい光景を無言で見つめてから、「誰だっ!!!!こんな醜いことをした輩はッッ!!!!」と、目の色を変えて窓の外に問いかけた。
「こんな事をして、どうなるか分かっているのかっっっ!!!!!!」
