好きでいていいですか? 黒いスーツのお兄ちゃん

夢中で歩いた。

気づいたら、家の近くの小さな公園にいた。



「翼…はい。」


桜と2人でベンチに座り、スッとハンカチを差し出された。


「え…?」


「涙拭いて。」


泣いてるのか。


もう…限界だ。


つらい…。



「つらいよ…桜…グスッッ…」


桜は黙って頭を撫でてくれる。


片想いは辛くて…


切ない。



まさくんなんか好きにならなきゃ良かった。




弱い私は想いを告げることもできない。