雅彦


ちょっと本気出しすぎたかな…。



俺の隣でスヤスヤ寝てる、
大好きな翼。



やっと…やっと手に入れた。



可愛い翼。



さて、仁さんに電話するか。



ぜってえ殺されるけど…



プルプル…プルプル…


『お~雅彦。翼が帰って来ねえんだけど知らねえか?』


「仁さん。翼は今日家で預かります。」



『はあ?まさかお前、翼に手出したのか!?』



「あの、翼と付き合いました。」



『なんだって!?
お前と翼が付き合っただあ!?手塩にかけた可愛い娘をお前なんかに渡すかボケ!カス!アホオォォ~!』



うわ…


仁さんがぶちキレてる。


電話越しからも伝わる殺気。



さすが、仁さん。



「でも、俺気づいんすよ。
翼が居てくれるから、俺は生きていけるんだって。

翼が俺の側に居てくれるから、毎日楽しくて…

一番愛してるんだって。


だから、仁さんになんと言われようが、翼を守りたい。




『……はぁ。
わあった…とにかく明日俺ん家来い。』



「わかりました。」



あぁ…



こりゃ…明日フルボコにされんな。



でも、それも覚悟出来てる。