王子様と中学生




あたし達が通う学校は規則が緩い。学園長は生徒には興味がないので勉強さえ出来れば、どんな事をしても大抵の事は許されるのだ。






まぁ、その事を知って入学したから文句は言わないけど…



むしろ、中学から髪染めれるとかラッキーだしね!





あたしがそう言ってニヤけてると、



「何?杏李妄想してるの?」


「な!してないし!」




……遥菜につっこまれた。



「そーいえば…
あんた達好きなやつとかいるの?そーいう事あんま聞いた事なかったよね?」





そーいえばそうだ。


高等部と中等部の校舎違うし…波奈先輩とはここでしか会わなかったしね…




「杏李は言ってなかったけど、あたし彼氏いるんですよ!」


「そうなんだ!?」



へー、
彼氏いるんだー遥菜って…



………っはぁ!?



「いつの間にいたの!?てか何で言ってくんないの?」

あたしがそういうと、


遥菜はため息をついた。