「その顔は、
美容師かな?でしょ??
俺は美容師だよ♪ここで働いてるの」
そうなんだ…
あたしが聞いてないことを心を読んで答えてくれる、
親切な方だけど…
あたしとしては絡みにくい。
椅子にすわると
陸さんは仕事モードに入る。
「今日はどうしますか?」
そう言った顔はやっぱり爽やかだった。
「…えっと、毛先3cmぐらい切って、髪の色をオレンジにしてください。」
あたしが戸惑いながら答えると、
「クスっ、かしこまりました♪」
笑われた。
そのあとは、
手際のいいプロの美容師さんみたいにちゃちゃっと終らせてくれた。
「はい、完成♪
さっきの赤茶も似合うけどオレンジもいいね!」
「ぁ、ありがとーございます。」
お礼をいって、遥菜の所にいくと遥菜の髪が金髪になっていた。
「どぉ?似合う??」
「んー、やり過ぎじゃない?
似合ってるけどさ…」
