「まぁ…俺も今日の方がタイプだな。」




みるみると彼女の顔が輝き出す。




「実はこの髪型、私の友達がしてくれたんです。

先輩にアタックするなら気合い入れないとって。」




「頑張りなよ、明日香ちゃん。
明日香ちゃんは結構樹のストライクゾーンのタイプだし。」




「海希、余計なこと言うな。
俺が過度に期待させない主義なの知ってんだろ。」




「ありがとうございます、渡部先輩。頑張ります!」




今日、話して気づいた。
西條は本当に純粋な奴だ。


だから告白を受けたあの時、嫌悪感を西條には感じなかったのかもしれない。