遠い距離

「つか、お前モテんのに付き合ってねーんだから、そっちの方が嫌味だと俺は思うけど？」



「そんなにもててねーよ。」



海希はたまに俺を買いかぶりすぎる。

海希が言うほどモテたことはない。



「……あの、新垣先輩少し良いですか？」



知らない顔の女子に呼ばれた。


海希はニヤニヤしながら手をヒラヒラ振って頑張れよと俺に口パクで合図した。