遠い距離



『でも、あなたのメールからは私の考える偽善的なものも嘲笑も侮蔑もなかった…』




彼女の目が俺を真っ直ぐに捉える。


俺は何かに操られたかの様に逸らすことができない。




『寧ろ私は…読み返す度に心が温かくなりました。

真実を知ってもなお、です。』




俺は想像していなかった彼女の言葉に何か言うことも出来ない。




『あなたのノートを見て、私にどんな想いでメールを送ってくれたのか……ようやく知ることができました。』




彼女はほんのりと微笑む。