遠い距離



『久しぶり!』




私は彼のもとへ走り、語りかける。


彼の目を見て話すのは何年ぶりだろう?




『久しぶり。会いたかった。』




私は彼の顔を見て無性に嬉しくなった。




『私も!ねぇ、今日はどこ行くの?』




『今日はゆっくり話がしたい。だから、もう少し歩けば休憩所にたどり着くからそこで話そう。…話しておきたいこともあるんだ。』




一瞬翔さんの顔が曇った。
…一体どんな話だろう?