遠い距離






『ごめんなさい。

 俺は、沙羅さんとのメールのやり取りがこのまま一生続いてほしい――…川星さんが目覚めないでほしいって、心の隅ではずっと祈ってた。願ってた。

…だから、川星さんにお礼を言われる資格なんてない。

謝るのは俺の方。本当にすみませんでした。』








それから俺は静かにノートを閉じ、眠りについた。