遠い距離



「樹君、本当にありがとう。……全く素性の知らない俺なんかに協力してくれて。」




「いや…俺はただ、勝手な私情でやっただけなんです。」




―――あまりにもあの時と似ていたから。




今、きちんと整理がついた。


今なら分かる。




「境遇というか…母親に沙羅さんが似ていたんです。」