あの事故の日から半年が過ぎた。


今は春。風の心地良い季節となった。



何も言えずに帰ってきた俺を赤城さんは仕方ないよと言ってくれた。


だから俺は沙羅さんに真実を隠したまま今もメールのやり取りを続けていた。




ピリリ…




あ、赤城さんからの電話だ。


電話までして…一体何の用事だろう?






そう、ここから運命の歯車は大きく動き出したんだ。