2、3時間家の前で待っていると、道行く人が俺を奇異の目で見てくるので、少し離れた砂場とブランコしかない公園で待つことにした。 ここから洋館は見えるので沙羅さんが帰って来ても見逃すことはないだろう。 もう昼が過ぎていた。 俺は、カバンからコンビニで買っていた弁当を出し、ブランコに座って食べることにした。 この公園は、狭くて場所が周りに生えた木で暗いため需要があまりないらしい。 公園にいるのは俺1人だけだった。 「あ、」 俺は思わず走り出した。