「見知らぬ赤の他人のために樹君は2ヶ月も俺の無茶なお願いを聞いてくれてたんだな。」




「俺はただ自分のためにメールをしていただけです。」




「うん。ありがとう。
…俺は樹君の意見に反対する権利なんて無い。

どう思っても樹君の自由だ。

いってらっしゃい。」




赤城さんは意外にもすんなりと俺の意見に頷いてくれた。


住所は携帯の沙羅さんのプロフィールに登録されてあった。赤城さんが教えてくれた。



俺は苦悩しながらも、来週の休みに会いに行くことを決断した。