「翔の奴さ、口下手でな。沙羅、沙羅って言うくせにメールで"好き"とか"愛してる"とかいっこも入れないんだ。バカだろ?」 ……あれ?……何このデジャヴ。 「だから俺が翔の携帯奪い取って愛してるとか入れてメールを送信してやった。」 知的メガネの人が……あれ…おかしいな……海希にしか見えない。 「でも、何故か沙羅さんに俺がメールしたってすぐ気づかれて……それでもめげずに何回もその手の試行を繰り返した。」 ダメだ……少し大人の海希にしか…見えない。 俺の目もとうとうきてしまったのかもな……