深夜3時―――…
俺はそろりと起き上がり、カバンの中にあったノートを取り出した。
あんだけブツブツ文句を言ってた海希も今はぐっすりと眠っている。
1月○×日
今日は海希と久しぶりの旅行に行った。
海希はきっと俺を気遣ってこの旅行を企画してくれたんだろう。
俺が沙羅さんに想いを寄せて苦悩していると考えたためだとみた。
俺だって海希の考えてることは分かってるつもりだ。アイツは本当にたまに恐ろしいぐらい見透かすけど……
そういえば海希に彼女ができたとか。
アイツには今度こそ成就っつーかゴールまで行ってほしい。
ま、本人には照れくさいから言えねーけど。
きっと俺に彼女ができたって報告するの迷ったんだろーな…
俺が応援してるなんて言った時のアイツの顔…今でも笑える。
その点でもこの旅行は良かったのかもしれない。
………あれ?
俺はそこでふとペンを止めた。


