「ずっと黙ったままでいたら……何故か涙がこみ上げてきちゃって……」 香奈恵さんの目が少し輝いている。 「…ごめんなさい……こんな話、するもんじゃないのに……」 彼女は少し俯いた。 きっと不安なんだ。 彰さんがいたとしても、彼が一緒にお見舞いに来ていないことから忙しいということが分かる。 彼女はその間、ずっと1人で―――――… 一体香奈恵さんはどんな想いで毎日ここへ通っているのだろう? そう考えると胸が締め付けられた。