それから、クラスに戻ると掃除も終わっていて、千夏がやってきた。 「新垣クン知らない?」 「確か、屋上にいたよ。なんで?」 あたしが聞くと、千夏は笑顔でラブレターらしきものを出した。 そして、隣のクラスの子が湊に渡して欲しいと渡してきたらしい。 「やっぱ、湊ってモテるんだ…」 「え、湊?」 「あ、いや、なんでもない!」 …なんで、あたし知らない振りをしたんだろ。 普通に屋上って あたしが、そう言ったところで先生が入ってきたから、千夏の視線を避けるように足早と自分の席についた。