何もかもこいつのせいだっ!

そう思ってじーーっと睨んでやった。

「なんだよ」

ヤバっ!気づかれたっ!

「べ、別にぃー…」

「俺に惚れちゃった?」

「はぁーーーーー?」

私は勢いよく立って叫んだ。

「おぃ、渡辺。さっきからなんだお前は。ちゃんと話を聞け!」

「はぃ…、すいません…」

もぅ、サイアクー…。

ショボンとしながらイスに座った。

「おもしれーやつ。気に入ったかも」

隣でこんなこと言っているとも知らずに…。