「だいたいは2,3年が吹いて、その中の何曲かを1年も含めてやるってことで。」

雪奈は物事を決めるのがとてもはやい。
そんな部分も含めて、星や部員は雪奈を尊敬している。

星は軽く頷き、

「分かりました。じゃあまず、顧問伝えときますね!」 

「うん。お願いしていい?ごめんねいつも。あ、それと・・・」

「その後には、部員に言えばいいんですよね?」

「そうそう!・・・てか、なんか最近星ちゃん怖いなー・・・」

雪奈は頬杖をつき、少し俯いた。

「・・・え・・。何でですか?」

星は目を丸くして訪ねた。

「なんかさー・・・。私の考えてる事すぐ分かっちゃうし。」

雪奈は拗ねたように目を細めた。

「あぁ・・・それは大体分かりますよ。いつも同じ事してるじゃないですか。・・・それと、星『ちゃん』って呼ぶのやめてください・・・。なんか好きじゃないんです。」

呆れた顔で星が言った。

「あーごめんごめん。でもさぁ・・・皆、私の可愛い後輩なんだし。いぃじゃん?」

「他の子はそう呼んでもいいんですけど・・・私はやめてくださいね?」

「うん。じゃあ次からは止めとくよ。・・・けど何で好きじゃないの?理由あるでしょ?」

「まぁ・・・はい・・・色々あって。」