田中史郎はすでにワシントンのキンバリー博士のレポートをもとにして調査を進めていた。

キンバリーの出した結論によると、この症状は類似症状の患者が多数生まれているが、ウィルスがもとになっているとは考えにくく、伝染性もない。

むしろ人間の身体器官のなんらかの障害と考えるべきだとのことだった。

しかし意外なところからその謎は解かれたのだ。