アメリカ北西部のある町でそれは始まった。

2005年、一人の新生児が誕生後、まもなく息を引き取った。

直接の死因は心臓機能の停止であったが、解剖検死したところ、死亡したした新生児は死亡直後にも関わらず、心臓だけでなく体の9割が奇妙な腐乱状態になっており、生命活動が維持できなくなっていた。