「またこのノートですか…さいきんいろんなひとがこれを持ってくるんですよ…中は英語で全く読めませんしね」

たしかに英語読めなかったな


でもなんで同じ本が?


交番から帰る途中

ずっと考えてたけど
らちがあかないことがわかり
数十分もしないで
私はそのノートのことを
忘れてしまっていた


「梨香子 お前さなんかしゃべれよ」

「えっ恭汰いたの?あっごめんわすれてた」

恭汰はムッとして
こっちをみた

「お前それはねーだろ…なにやってんだか俺は……」

「ごめんね?後でケーキ作るから許してねっ?ねっ?」


一生懸命手を合わせて謝った


「しょうがねぇな…今日はチーズケーキだ」

そう言って恭汰はニカッと笑った

はぁ良かった

恭汰を怒らせたら
私はいつもケーキで許してもらう
いつまでもつかなぁ