榊原チャンは電話から丁度30分経った頃に来た。
キョロキョロして俺達を探してるから、手を振った。
「吉久クン。会いたい人ってのは…?」
榊原チャンはこっちに来てからふと里乃の方に視線を向けた。
「そう、こいつ。」
榊原チャンは恐る恐るという感じで俺の横に座り、里乃を見る。
里乃は榊原チャンを見て何か安心したように息をついてから、挨拶をし出した。
「はじめまして。川口 里乃です。中3。」
「榊原 楓です。吉久クンと同じクラス。」
里乃の軽い口調に榊原チャンも安心したのかニコッと笑って答える。
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