「…よかったね、楓サン。」 「あぁ。不器用だよな、どっちも。」 「違う。飛鳥クンがヘタレなだけ。」 里乃がバシッという。 まだそれ言うか…。 「…帰るか。」 「うん。」 苦笑いしながら、里乃に手を差し出す。 里乃も素直に手を預けた。 だが、体育館を出てすぐ里乃は立ち止まった。 「どうした?」 「ねぇ、理月クンてさ。」 「?」