綾乃が廊下で地団太を踏みながら教室に向かって叫んでいる。
「アンタそれでも彼氏!?フツー彼女が他の男とイチャイチャしてたら、嫉妬丸出しで飛んでくるもんでしょー!?」
「そんな小芝居で俺を動かそうなんて百年早い。」
俺を妬かそうとか、バレバレだっての。
まぁ、男と話してんのはあんまりイイ気はしねぇけど。
でも、嫉妬して欲しいッつー発想が既にカワイイ・・・なんてな。
まだ何か叫んでいる綾乃はほっといて
俺は一部始終を眺めている二人にニッと笑った。
「俺、アイツに愛されてる自信アリマスノデ。」
「「スゴイ余裕っすね、月島サン。尊敬デス。」」
まぁな。
そんくらいの自信なきゃ、アイツみたいな美少女となんか付き合ってらんねぇよ。