連れてこられたのは校舎の屋上。
「てか、なんなのこれ。」
唯也がヒト前でアタシに声をかけてくることも
目の前の唯也も
まるで狐につままれているとしか思えない。
野ざらしの黒い髪が薄茶色で無造作にセットされてて
いかにも生真面目な眼鏡がなくなって
灰色ががったはちみつ色の双眸
「空良見て気付かなかったのか。親父がハーフだったから俺達クウォーターなんだ。」
・・・確かに空良って、日本人離れのカワイイ顔してるけど
「ちょっと見た目が違うだけでミーハーなオンナとかウルセェから、色替えて眼鏡かけてた。」
ズキッとする。
確かに前のアタシならちょっと格好いカモ、なんて声をかけたかもしれない。
でも、今は・・・


