***綾乃の事情***








月曜日。

いつもよりちょっと早く学校に着いたアタシは授業の仕度をするだけして廊下へ躍り出た。





アタシに話しかけられたら迷惑なんだよね。

だけど、廊下とかなら大丈夫じゃない?

クラスメートなんだし、何気に目があって挨拶ぐらいしたって不自然じゃないよね。うん。





手鏡を覗いて髪の毛を直すフリをしながらソワソワ待っていると


「おーアヤじゃーん。おはー♪」



お軽い挨拶と共に隣のクラスの男子が数人近づいてきた。


「はぁ・・・おはよう。」


待ってたのはアンタ等じゃないの。

テンションがた落ち・・・。