うわべだけのトモダチ付き合いで時間を潰すより
下らないオンナと恋愛ごっこしてるより
家のコトをちゃんとこなしてる方が俺にとって遥かに有意義だったんだ。
でも・・・・
それは気持ちの問題で結果的には切り捨てたんだろうな。
親父が死んだ時、実際働きに出なきゃいけない母親の代わりに家事をやるヤツが必要で
空良もまだ小さくて手がかかって
自分の事にまで手を回すほどの余裕もなくて
選択した結果・・・
めんどくさいモノを切り捨てた。
家のコトを盾前にして。
「唯也の、したいようにしていいのよ?」
「俺の・・・したいように?」
「家族にとって大切なモノじゃなくて、『唯也』のスキなもの、もっと大事にして欲しいの。」
俺のスキな・・・・
ふと浮かんだのはアイツの顔。